社会医療法人恵愛会 大分中村病院

文字サイズ

第12回 がんサロン『太陽のカフェ フィーカ』開催

5月19日(土)当院6階研修室で、第12回がんサロン『太陽のカフェ フィーカ』が開催され、患者さんやご家族、スタッフなど30名程が参加しました。
当院がんサロンの名称『フィーカ(Fika)』は、気心の知れた仲間や家族、そして親しい友人らとともに自由なスタイルでお茶、コーヒーなどを楽しみながらおしゃべりする「くつろぎの時間」のことで、北欧において最も大切にされている時間や場所を意味しています。
まず始めに、リハビリテーション部の丸山達也作業療法士による「手の運動」を行ったあと、ミニレクチャーとして、当院リハビリテーション部の中野良子作業療法士が「末梢神経障害の予防とケア」をテーマに講演しました。
まず抗がん剤の副作用による末梢神経障害(しびれ)のメカニズムや症状について話したあと、しびれがひどくなるとどんなことが起きるのか、末梢神経障害に対する当院での取り組みなどについて詳しく紹介しました。中野作業療法士は「しびれがひどくなると手を使わずじっとしていることが多くなり、その結果、力が落ちるという悪循環が起きます。筋力低下は1日で1~3%、1週間で10~15%、3週間ともなると約50%落ちるといわれています。末梢神経障害は抗がん剤の副作用だから仕方ない我慢しようと思わずに、早めに医師に相談することが大切です。道具のことについても気軽にスタッフへ相談してください」と話しました。
このあと参加者全員が車座になって、自己紹介や病気になって感じたこと、最近あった楽しいことなどを順番に話していきました。
最後にピアニストの足立栄さんと石飛裕和医師による生演奏に合わせて「夏は来ぬ」と「みかんの花咲く丘」を歌いました。参加された方からも「色々な対策がわかってよかったです。試してみます」「次回のスキンケアも気になります!」「石飛先生のソプラノサックス、BGMで流してくださった数々の名曲、全て良かったです。次回もぜひお聞きしたいです」など、とても好評でした。
次回サロンの開催は、7月21日(土)、午後1時から3時を予定しています。当院の患者さん以外でも参加できます。お気軽にお問合せください。
≪問い合わせ先≫ 
大分中村病院 担当:神田友子
097-536-5050(内線502)

丸山作業療法士による手の運動

中野作業療法士によるミニレクチャー

ティータイム(自由雑談)

足立栄さんと石飛医師による生演奏

(経営戦略部 羽田野)