5月8日(火)、大分市大手町にある健康いきいき館にて健康出前講座を実施しました。会場で出迎えてくれたのは、大手町2・3丁目健康クラブの皆さん約20名です。講師はリハビリテーション部長の古原岳雄作業療法士、そして助手は篠崎みどり作業療法士が務めました。
今回のテーマは「転びにくい体作り」。おなじみの棒体操からスタートです。実はこの棒、新聞紙の朝刊1日分をくるくると丸めて作ったもので、簡単に作れます。硬すぎず、重すぎず、丁度良いサイズのこの棒を使って、両手で高く上げたり、体をひねったり、回してみたり、体をトントンと叩いてみたり、1本の棒でこんなにいろんな体操ができるのかと思うほど、体を動かすことができました。この体操で体の柔軟性や反射神経を鍛えたり、バランスをとる練習ができるそうです。
また、床に紐を2本引いて一本橋のような道を作ったり、飛び石のような道を作ったりして、スリッパをはいたままの皆さんに歩いてもらいました。最初は「助手が支えますので、無理せず手をつかんでください」と言ったものの、皆さん支え要らずの状態でスイスイ歩いていきました。90歳を超えるご高齢の方もいらっしゃいましたが、みなさん年齢を感じさせない歩き方に、古原作業療法士も驚きを隠せないようでした。
古原作業療法士は最後に、転倒予防に必要なこととして、歩行訓練やバランス訓練、目や手をよく使うこと、危険な環境の整備などをあげ、「転ばないためにこれから大事になってくるのは“反射神経”と“平衡感覚”に尽きます。元気なうちから“反射神経”と“平衡感覚”を鍛えておけば、ひどい怪我を防ぐことができますので、今日の体操を思い出しながら出来る範囲で体を動かしてみてください」と話しました。
参加した皆さんからは「ユーモアを交えた講演でとっても楽しかったです」「棒体操は家でも続けられるのでさっそく棒を作ってみます」などと話して、満足そうでした。
大分中村病院では、あなたの街の健康講座に講師を派遣しています。お気軽にご相談ください。
(経営戦略部 羽田野)