社会医療法人恵愛会 大分中村病院

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第103回大分・別府糖尿病勉強会を開催

第103回大分・別府糖尿病勉強会が4月3日(火)、当院6階研修室で開催され、当院のスタッフや県内の医療機関から50人程が参加しました。
この勉強会は、日本糖尿病学会認定教育施設である当院で、日本糖尿病学会専門医・研修指導医である糖尿病内科部長の鎗水浩治医師が毎月1回開催しているものです。鎗水医師以外の講師もほぼ全ての方が日本糖尿病学会の専門医または指導医の資格を有しており、糖尿病についての最新の治療法や薬品などの情報が参加者の間で共有されます。また、大分県糖尿病療養指導士認定研修会1単位が取得できます。
今回は、医療法人いつわ会 藤島病院 内科部長の織部安裕先生に「糖尿病へのアプローチ(2018)」をテーマに講演して頂きました。講演の冒頭、国内の平均寿命や健康寿命、国民医療費の動向に触れ、次に糖尿病の現状、分類、診断、合併症、治療、コントロール目標としての血糖・血圧・脂質等、糖尿病の最新情報を広範囲にわたって紹介しました。また、今回のメインテーマでもある糖尿病へのアプローチとして、早期発見・早期治療へのアプローチ、治療中断・継続へのアプローチ、高齢者糖尿病へのアプローチについて、多くの事例をもとに紹介しました。
織部先生は最後に大規模臨床試験J-DOIT3(http://www.jdoit3.jp/index.html)の結果報告を紹介する中で、「この臨床試験ではっきりしたことは、厳格にコントロールした方も、そうでない方も死因の6割は癌だということです。HbA1c(ヘモグロビンA1c)、血糖コントロール、腎臓以外にも、糖尿病の方には癌の発症や感染症を含め、多因子にわたって介入することが重要です」と話しました。
今回の勉強会は医療従事者向けですが、一般市民向けの糖尿病啓発活動として「第9回 市民公開講座」が、5月19(土)午後2時よりJ:COMホルトホール大分(1階小ホール)にて開催致します。入場料は無料で、事前のお申込み等も不要です。会場では、看護師による血糖・体重・血圧測定や、管理栄養士による栄養指導、リハビリスタッフによる体操なども実施予定です。お気軽にお越しください。
※市民公開講座の詳しい内容についてはコチラ(http://www.nakamura-hosp.or.jp/wp/wp-content/uploads/2018/03/shiminkoukaikouza2018-5.pdf

(経営戦略部 羽田野)