社会医療法人恵愛会 大分中村病院

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第58回がん化学療法・緩和ケア勉強会を開催

2月1日(木)、当院6階研修室にて「第58回がん化学療法・緩和ケア勉強会」を開催致しました。
この勉強会は、患者さんに最新の医療を提供するため、外科部長の麓 祥一医師がスタッフの知識向上を目的に定期的に行っているものです。今回は、メルクセローノ株式会社の浜田 良孝さんが「抗EGFR抗体薬治療における副作用マネジメント」と題してお話し頂きました。
「EGFR(上皮細胞増殖因子受容体)」とは、細胞の表面に並んでいるタンパク質で、細胞が増える時のスイッチの役割を担っていることや、がん細胞には非常に多くのEGFRがあり、がん細胞が増えるような信号を送り続けていること。そこで、EGFRを抑えてがん細胞が増えるスイッチを止めることを目的に開発されたのが、アービタックスという抗EGFR抗体薬であることなどがお話しされました。そしてアービタックスの主な副作用として①皮膚症状、②低マグネシウム血症、③infusion reaction(急性輸液反応)、薬剤投与中または投与開始後に現れる過敏症などの副作用に対する対策が話されました。
当院では、それぞれの患者さまに応じたがん治療と緩和ケアを提供させて頂けるよう、引き続き治療環境の整備を進めてまいります。また、「がん患者・家族のためのがんサロン『太陽のカフェ フィーカ』を奇数月の第3土曜日に開催しております。次回は3月17日(土)午後1時から3時までです。ぜひお気軽にお越しください。
(広報企画 村上)