社会医療法人恵愛会 大分中村病院

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災害勉強会を実施しました


 2023年4月26日(水)に当院職員の河野光太郎(管理設備主任)による災害勉強会を実施し、23名が参加しました。
 いよいよ来年移転する新病院が大分川に面している立地のため、テーマを「水害」として行いました。災害発生のメカニズムから近年の大分県内で発生した事例など、実際的な被害と講師が行ってきた災害対策活動やボランティア活動を中心に説明しました。後半では参加者が4グループにわかれて、ハザードマップを見ながら職務中や夜勤前に自宅にいる場合など、様々な立場で災害対策のシミュレーションを行いました。
 講師は県内でも多数の災害現場に出ており、県庁に設置される対策本部や日田の災害ボランティアなど、臨場感あふれる体験を説明し、特に災害ボランティアは年齢性別問わずだれでも役割を持てるので、被災して困っている人のためにぜひ一度参加してみてほしいと呼びかけました。
 そしていざ災害が起こったときに自身とその家族を守るためには、防災行動計画をあらかじめ話しあっておくことが大事です。降り続く雨などで時間経過とともに警戒レベルが上がった場合、どこで災害スイッチを入れる=避難行動に移すのか?それを大分県HPでも提供されている「マイ・タイムライン~わが家の避難計画~」をベースに講師自身の家族を前提にすることでリアリティのある説明を行いました。
 後半のグループワークでは、災害警戒レベルが3段階であがっていく想定で、「災害対策本部」「病院内における自部署」のそれぞれで、情報収集の方法およびその情報に基づく検討・決定事項を話し合い、「外来受付時間の短縮を検討する」「人工呼吸器装着患者や透析患者は特に早期の避難の検討をすべきでは」「家族の送迎が必要なスタッフがいないかの確認」など内外的な意見が出ました。また、自分が夜勤のため自宅待機中だった場合を想定し、ハザードマップをもとに安全な出勤ルートについての検討や必要な準備・情報収集を行い、自身の安全が確保できる状況を検証しました。管理側としては出勤者をなるべく多く確保するため、早くスイッチを入れ、様々なことを検討する必要性があるなどの意見が出ました。
 災害はいつどのような状況下で遭遇するかわかりません。当院は毎月1回災害勉強会を開催し部署問わず参加を促しています。今後とも職員一同、自分事してとらえ定期的に対策を講じていきます。

様々な部署が参加

実体験をもとに

グループワークで検証

(経営支援課 綾木)