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脳動脈瘤に対する血管内手術

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社会医療法人恵愛会 大分中村病院
大分市大手町3-2-43 〒870-0022
TEL:097-536-5050
http://www.nakamura-hosp.or.jp


■指導:脳神経外科副部長  瀧本 理  ■編集:制作室 ■文章作成:2005年年3月1日

はじめに

クモ膜下出血の原因である破裂脳動脈瘤の治療には開頭術、血管内手術による治療(下記参照)があります。症例毎に病変部位や全身状態などを考慮し血管内手術を選択することがあります。この治療はきわめて高度なテクニックを必要とし、当院では10年前より前徳島大学脳神経外科准教授・徳島赤十字病院血管内治療科部長の佐藤浩一先生(日本脳神経血管内治療学会認定 指導医)が来院し治療を行い、良好な成績を上げています。


血管内手術による脳動脈瘤治療の実際

足の付け根にある動脈を局所麻酔下に穿刺し、動脈からカテーテルという細い管を挿入します。その管の先端を動脈瘤の内部に留置し、プラチナコイルを充填します。


カテーテルとプラチナコイル

手技の概要

実際の症例

【症例1】51歳、男性。脳底動脈先端部動脈瘤
この部位は、動脈瘤の周囲から大切な穿通枝(脳に入り込む細い血管)が多数でています。開頭術でこれらの血管の損傷が予想される場合には、血管内手術によるコイル塞栓術を行います。

14日後、後遺症なく退院されました。

【症例2】62歳、女性。内頚動脈前壁動脈瘤
この部位に生じる動脈瘤は血豆状の動脈瘤で、開頭術中に破裂しやすいといわれ、血管内手術によるコイル塞栓術が第一選択です。

7日後、後遺症なく退院されました。


治療方針の決定

一般に、下記のような血管内手術の利点、欠点を考慮し手技を選択しています。

☆血管内手術の利点

  1. 局所麻酔でも可能(破裂動脈瘤は基本的に全身麻酔で行う)
  2. 脳神経の損傷が少ない
  3. 比較的短時間で手技が終了する

☆血管内手術の欠点

  1. 破裂部位の確認・処理が不十分な場合がある
  2. 再破裂時の止血が困難
  3. コイルの縮小により動脈瘤の再増大があり得る(特に大きな動脈瘤)

☆血管内手術の適応

  1. 高齢者、合併症など患者さま側に問題がある場合
  2. 開頭クリッピング術が困難な部位(脳底動脈、内頚動脈前壁など)

ご不明な点があれば当院スタッフにお尋ねください。

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