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骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

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社会医療法人恵愛会 大分中村病院
大分市大手町3-2-43 〒870-0022
TEL:097-536-5050
http://www.nakamura-hosp.or.jp


■編集:制作室 ■文章作成:2000年9月18日


社会の高齢化に伴い、整形外科においても高齢者の骨に関する知識と治療技術の向上が、以前にも増して求められるようになってきています。患者さんの多くは大分中村病院の整形外科では手術的治療に主眼を置いていると思われているかもしれませんが、決してそんな事はありません。基本的には手術をしなくて治らないものかといつも考えると共に、できるだけ患者さんに負担をかけない、もしくは今後そのような事が起こらないように予防的な面にも力を注ごうと知恵を絞っています。
今回そのような観点から高齢者の多くにおいて骨折の基礎とも言える病気(明らかな症状を呈しない事も多いので傾向とでも言うべきなのでしょうか?)の骨粗鬆症に着目し、骨の硬さを調べる骨密度検査について説明します。


骨粗鬆症を原因として発生する骨折

脊椎圧迫骨折、大腿骨頚部骨折、手関節部骨折(正確には橈骨、尺骨遠位端骨折)の3つがあげられます。これらの疾患は、当院整形外科入院患者さんの約3/1を占め、手術的な治療を必要とするために多くの患者さんを悩ませています。


骨密度検査とは




超音波骨密度測定装置CM・100

骨の骨塩量(カルシウムやリンなど)を測定する検査で、足の踵甲部(くるぶし付近)に超音波をあて、その伝わる速度を利用して行う検査です。検査機器の上に足を約10秒ほど置くだけで済み、全く痛みもなく、簡単かつ正確に骨の硬さを調べることができます。地方自治体の検診センターなどでも採用されています。
当院では検診的な計測も含めて行いますが、それだけでなく、もっと積極的に骨粗鬆症を治療していきたいと考え、骨粗鬆症の原因となる骨形成(骨を作る、もしくは再生が巧く行われているか)、骨吸収(骨の減少=痩せが進んでいないか)のバランスを調べる方法として、血液検査や尿検査を行い、骨粗鬆症治療薬の選択に適宜応用しています。骨密度検査はその骨に対する影響の効果判定の目安になるものと思っています。しかし、骨粗鬆症の治療の3原則は、@十分なカルシウム摂取、A適度な運動、B日光浴であり、できることならば薬に頼ることなく過ごしたいものです。




正常な背骨の中


骨粗鬆症の背骨の中

骨粗鬆症を防ぐ食事療法

【献立・調理のポイント】

  1. 栄養がかたよらないよう、バランス良く食べる。
  2. 特にカルシウム、ビタミンD、ビタミンKを取る。
  3. アルコール、カフェイン飲料、塩分をひかえる。
  4. タンパク質は適量に取る。(過剰摂取しない)
  5. リン(インスタント食品に多く含まれる)を過剰に取らない。

骨粗鬆症の患者さんには高年齢者も多く、その方の嗜好やそしゃく能力を考慮した献立の工夫が必要です。カルシウムを取るには吸収の良い牛乳や乳製品を積極的に利用し、栄養がかたよらないよう小魚、大豆製品、緑黄色野菜、海藻、魚介類もあわせて献立に取り入れるようにしましょう。


【献立に取り入れたい食品】

  1. 牛乳、ヨーグルト、チーズ、スキムミルク
  2. 海藻、乾燥野菜(ひじき、ワカメ、切干大根、しいたけ、ごま)
  3. 小魚、緑黄色野菜
  4. 大豆、大豆製品(豆腐、油揚げ、高野豆腐)
  5. ビタミンD(かつお、ブリ、いわし、サンマ、サバなど)
  6. ビタミンK(ブロッコリー、納豆など)

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