* * 文字拡大文字縮小
文字サイズ
トップページに戻る
一つ前のページに戻る

風邪とインフルエンザ

*

社会医療法人恵愛会 大分中村病院
大分市大手町3-2-43 〒870-0022
TEL:097-536-5050
http://www.nakamura-hosp.or.jp


■指導:呼吸器内科  ■編集:制作室 ■文章作成:2006年12月1日

風邪とインフルエンザについて



私たちがよく耳にする『風邪』とは、医学的には、『風邪症候群』と言い、ウイルスをはじめとする種々の病原体により生じる急性の上気道の感染性疾患の総称です。その原因のほとんどがウイルスで、200種以上存在します。インフルエンザも風邪の症状を起すウイルスの一種になります。
このウイルスは乾燥した環境を好み、疲労、ストレス、栄養不足など、私たちのコンディションの状況に応じて、攻撃をしてきます。


風邪とインフルエンザの相違について

風邪は、鼻水、せき、くしゃみ、頭痛などが主な症状です。それに比べ、インフルエンザは突然の高熱(38〜40度程度)が出て、のどの痛み、筋肉痛などの症状が顕著になります。また、気管支炎、肺炎、脳炎、肺炎などを合併し、重篤化して、特に高齢者では致命的になることがあります。

風邪とインフルエンザの相違

  インフルエンザ 風  邪
伝染性 強い 強くない
発病と進行 突然発症、急激に進行 緩徐な進行、通常では1週間以内に治療する
初期症状 悪寒、頭痛 くしゃみ、鼻水、喉の乾燥感
主な症状 発熱、関節痛、筋肉痛、悪寒、全身倦怠感 くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、微熱、咽頭痛
発熱 約39〜40度 高熱になることは少ない
食欲不振 ある 軽度
ワクチン ある ない
合併症 肺炎、脳症、脳炎など あっても重篤となることは少ない


治療方法

一般に風邪は特別な治療をしなくても回復していくものがほとんどです。治療方法には、一般治療と対象治療の2通りがあります。一般治療とは、特に病院へ行かなくてもできる治療で、対象療法というのは、その時に苦痛を感じる症状を和らげる治療です。

風邪の治療方法について

  対応策/症状 概要/治療薬
一般療法 安静臥床 安静にすることで、身体の働きを軽くし、身体のもっている防御反応が強くなって、回復が促進されます。
室内の加温・加湿 ウイルスは33度が発育し易い。ヒトの平熱は、36.5度ぐらいであり、冬に時期になると体内の温度が33度ぐらいになる。そのため、ウイルスが育ち易くなる。それを防止する為に、室温を18〜20度。湿度を60〜70%に保つことが良い。
禁  煙 喫煙は喉・気管支の粘膜を痛める原因となり、ウイルスの繁殖を助長する環境の整えることになる。
消化のよい食事と
水分補給
胃腸の調子が悪くなるので、お腹に優しい食事が必要になる。また、水分補給は発汗を助長し、脱水症状の予防につながる。
冷  却 体温を下げる為の効果は弱いが、頭痛や気分を良くする効果が期待できる。
民間療法 しょうが湯、卵酒、ダイコン飴など
対症療法 発熱・疼痛 非ステロイド系抗炎症薬(酸性・塩基性)、解熱鎮痛薬(ピリン系・非ピリン系)
鼻汁・鼻閉・くしゃみ 抗ヒスタミン剤、点鼻薬(血管収縮薬)
中枢性鎮咳薬(麻薬性・非麻薬性)、末梢性鎮咳薬(含嗽薬、口内薬、去痰薬、気管支拡張剤)
去痰薬
咽頭痛 含嗽薬、口内薬(トローチ)
症状一般 総合感冒薬、漢方薬


注意が必要な方

下記のような方々、たとえ軽い風邪でも、早めに病院などで受診をされて十分な治療が必要になります。

1、呼吸器の病気のある方(慢性気管支炎、肺気腫など)
2、心臓の病気のある方(弁膜症など)
3、腎臓の病気のある方(腎移植、人工透析など)
4、代謝性の疾患のある方(糖尿病など)
5、免疫の状態が悪い方(ステロイド治療薬使用者、HIV感染者)
6、高齢者
7、妊婦


予防方法

風邪に効く特効薬はありません。基本的な生活改善を心がけ、免疫力を安定させることが大切になります。

1、十分な睡眠をとる。 6、ストレスの解消をする。
2、室内の温度・湿度を整える。 7、禁煙を心掛ける。
3、栄養のバランスを考えた食事をする。 8、予防接種の行う。
4、水分補給をマメに行う。 9、流行時の人混みを避ける。
5、軽い有酸素運動の日常に取り入れる。 10、マスクを着用する。



ページの先頭に上がる