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胃癌について

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社会医療法人恵愛会 大分中村病院
大分市大手町3-2-43 〒870-0022
TEL:097-536-5050
http://www.nakamura-hosp.or.jp


■編集:外科 ■更新:2017年3月28日

胃は食道に続いて上腹部のほぼ中央に位置して、上部、中部、下部に分けられます。小彎のほぼ中央に胃角(いかく)、噴門部(ふんもんぶ)左側に噴門切痕(ふんもんせっこん)があります。噴門切痕より口側を胃底部(いていぶ)、胃角部より肛門側を胃前庭部(いぜんていぶ)、中間を胃体部(いたいぶ)と呼びます。

 

胃癌


我が国において、2012年度の胃癌の罹患者数は約132,000人で、大腸癌、肺癌に次いで多いとされています。がん死亡数も肺癌、大腸癌に次いで約48,000人が胃癌で死亡しています。外的要因としてHelicobacter pylori(ヘリコバクター・ピロリ)感染は主要な病因とされており、他に喫煙、食塩・高塩分食品によるリスク上昇が言われています。

症状
特有な症状はなく、早期胃がん患者の半数は無症状です。一般的に上腹部痛、違和感、腹部膨満感、悪心、嘔吐、胸やけ、吐血などを認め、進行すると体重減少、貧血、嚥下困難、通過障害を認めます。

診断
X線透視、上部消化管内視鏡検査、CT検査などが行われ、内視鏡検査にて生検(組織の一部を採取)することで病変の良性・悪性(Group分類:T(正常)〜X(癌))を判断します。

進行度
進行度(stage)は胃壁深達度(T分類)、周囲リンパ節転移(N分類)、遠隔転移(M分類)により分類されます。

治療
胃治療ガイドラインに沿って、上部消化管内視鏡下切除(EMR、ESD)、胃切除術、化学療法、放射線療法、緩和手術、対症療法が行われます。また、術後進行度診断により補助科学療法が推奨されています。

 

手術


根治を目的としたリンパ節郭清を伴う定型手術
   ・幽門側胃切除術(幽門を含んだ胃切除(2/3以上))
       再建法:胃十二指腸吻合(Billroth-T法)、胃空腸吻合(Billroth-U法)
   ・胃全摘術(噴門および幽門を含んだ胃全切除)
       再建法:胃空腸吻合(Roux-en Y法)
   ・噴門側胃切除術(噴門を含んだ胃切除、幽門は温存)

出血、狭窄などの切迫症状を改善するための手術(緩和手術/姑息手術)



腹腔鏡(補助)下胃切除術
腹腔内に内視鏡を挿入し、モニターで観察し、胃切除を行います。
創部が小さく、整容性、術後創部痛の軽減に優れています。

術後合併症

早期合併症
 術後出血、縫合不全、通過障害、腸閉塞、膵液瘻、急性胆嚢炎、創感染、術後肺炎、肺梗塞など

後期合併症
 ダンピング症候群、輸入脚症候群、貧血、逆流性食道炎など

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